C.木造住宅の工程管理 05.建て方  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

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アンカーボルトの取り付け位置は、土台の幅のおよそ中央1/3とされていますが、その範囲に入らなかった場合はどのようにすればよいでしょう。

昨今のアンカーボルトは、建物の横のずれに対抗するためのものだけでなく、引抜に対するためのものも設置されているため、数量的には十二分に配置されていることが多くなっています。よって、アンカーボルトの数本に生じた多少のずれは、建物全体としての強度上大きな問題となることは少ないと思われますが、仕様上の設定からは逸脱しているためケミカルアンカー等で近傍にアンカーボルトを増設するとよいでしょう。

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アンカーボルトの取り付け位置のチェックはどこを見ればよいでしょうか

基礎施工図の段階で、設置位置については検討が行われていると考えられますので、基礎の段階で確認されるものと思われますが、具体的には、土台切れの端部、耐力壁端部が取り付き、ホールダウン金物がない柱の近傍、土台継手の上木(男木)側、2階建てであれば、2.7m以内の間隔、3階建てであれば、2m以内の間隔になるよう取付られているかという4点について確認します。