C.木造住宅の工程管理 05.建て方  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

プレカット加工図に関して、次のうち正しいものはどれですか。
計画に合った架構となっているか、樹種、寸法は指定通りか、継手の位置が適当かといった点をすべての材について確認する。
疑義がある場合は、プレカット図の承認後、工場に確認を行い、設計担当と協議し修正を行う。
プレカット加工図は、現場との整合性が最も高いことから、設計図書の伏図として使用する。

土台のアンカーボルト締め付け時の対応として、次のうち間違っているものはどれですか。
土台のアンカーボルトの締め付けに当たっては、木材に座金が若干めり込む程度まで締め付けた。
アンカーボルト締め付け後、ボルト頭がナットより3山以上出るようにした。
アンカーボルトの締め付け時に、土台にひび割れが生じ土台断面を貫通してしまったが、強度には問題ないので取り替えは行わず、施主にその旨を連絡した。

防腐防蟻処理に関して、次のうち正しいものはどれですか。
防腐防蟻剤の現場塗りを行う場合は、GL+500oが塗布範囲となる。
建築基準法施行令では、軸材及び構造要素について防腐防蟻措置を行うこととされているが、性能表示制度では、通気胴縁を含め構成材すべてに対しての措置が必要とされている。
注入土台を使用した場合、防腐防蟻剤は材料の中心部まで含浸しているので、切断した小口やほぞ穴の部分について改めて防腐防蟻の処理をする必要はない。
使用する薬剤については、クロロピリホスが含有されているものが効果が高いので推奨される。

接合補強金物に関して、次のうち正しいものはどれですか。
ホールダウン金物は、耐力壁が取りつく柱の圧縮力を受け持つことから、柱脚ギリギリに設置されていなくてもよい。
設計で設定され、図面に示された引抜力に対応するコーナープレート等の接合補強金物を取り付ける。その際は、同等認定品や性能認定品の使用も可能である。
ホールダウン金物が、筋かいと干渉してうまく取り付けられない場合は、筋かいを切り欠いて納めてもよい。