C.木造住宅の工程管理 03.基礎工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
5.型枠の設置(フーチング・底盤)

   地業が完了したのち、重機搬入のために取り外していた水盛遣方を復元します。
 捨てコンクリートが施工されている場合は、捨てコンクリート上に基礎の芯墨及び外墨を打ちます。捨てコンクリートが施工されていない場合、砕石上に墨は打てないため、水糸から下げふり等で確認しながら設置します。
 布基礎のフーチング又は、べた基礎の底盤の外墨に合わせて型枠を組みます。コンクリート打設の際に変形しないよう固定します。
 布基礎の場合、フーチング厚の高さの型枠を組むと、型枠に合わせてこて押さえを行えます。
 ベた基礎の場合、底盤部分の高さの型枠を組むとハラミや入り込みによって通りが悪くなった場合、立ち上がり部分の型枠を組んだ際に底盤部分からせり出したり、内側に入り込んだりする可能性があり、施工誤差に収まる変形であっても、隙間や目違いなどがあらわれ施工精度が良くないと認識される可能性が高くなります。
 基礎立ち上がり型枠を兼ねる形の成の高い型枠を利用すれば、この問題は解消されます。
 自主検査としては、型枠の歪みがないか外周部を見通して確認します。
 外周部のかぶり厚が確保されているか数か所計測、記録し通りを見通して確認します。
 立ち上がりの配置寸法、対角線の寸法を確認します。