B.木造住宅の施工計画 19.着工前ミーティング  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.伏図の確認と建て方

   実際の建て方工事は、大工職人が行いますが、現場監督が確実に伏図を把握していなければ円滑な建て方工事が行えませんし、万が一不備などがあると、その時点で建て方が完了できなくなると共に、施主様へ大きな迷惑をかけることとなります。工務店は概ね出来高に応じて入金される業態から、会社への入金も遅れ円滑な工事だけでなく会社運営にも多大な影響を及ぼします。
 よって当該建築物の木材の発注内容、プレカット加工の指示承認の再確認他、金物の取付き等についても十分な検討、確認を行い、着工ミーティング時に実際に携わる大工職人たちと綿密なミーティングを行う必要があります。建て方は土台敷きから始まる棟へと順番に組立てられることから、搬入される材料は組み立てを考慮し搬送してもらう事に注意します。
 また、建て方工事当日はクレーンなども用意されることから、上階に搬入するべき材料等も用意手配しておくことで、より工事を円滑に進められることになります。ミーティング時には建て方計画と共に、大工職人をはじめ関連業者と意思疎通をはかることが大切です。