A.木造住宅と現場管理 10.緊結金物・金物工法  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
12.軸組モデルにおけるN値計算による接合部の構造方法

   B邸の軸組モデルを示します。外壁の下地は木ずり(倍率0.5)で、2階は3p×9p(倍率1.5)、1階は4.5p×9pの木製筋かい(倍率2.0)を使用しています。木ずりと筋かいの倍率は加算することができますので、2階の耐力壁の倍率は2.0、1階の耐力壁の倍率は2.5となります。計算表に示すとおり、筋かいの倍率は補正します。算定したN値に応じた仕様で柱脚・柱頭を補強します。(い)は引抜き力が生じない柱です。Y6の出隅柱は(と)なので、基礎に埋め込んだアンカーボルト(M16)で引き寄せ金物(HD15)を緊結します。