A.木造住宅と現場管理 10.緊結金物・金物工法  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

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Zマーク金物とはどのようなものですか。

Zマーク金物(Zマーク表示金物)とは、(財)日本住宅・木材技術センターの規格による木造軸組工法用の接合金物で、接合部材や取付位置により使用する金物の種類、釘の仕様などの施工方法が決められています。住宅支援機構仕様書ではZマーク表示金物またはそれと同等以上の金物の使用が定められています。日本工業規格(JIS)に適合する材料を使用し、厳格な品質管理のもとに、認定製造工場にて製造された金物です。Zマーク金物には承認番号やZマーク刻印がされています。

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金物工法のメリットとデメリットについて教えてください。

メリットとしては、@接合部に継手仕口を使わないので、柱・梁などの断面欠損が少ない。A加工による木材の断面欠損が減少するので、森林資源を節約できる。B部材の加工が簡単で、組み立て方も簡単である。C剛接になる金物では3階建てなどの高層やスパンを大きく飛ばす空間ができる。などがあります。
またデメリットとしては、@現場に搬入する荷かさがかさむ。A使用できる樹種が限られている。B構造を現しにしたとき、見栄えが悪いものもある。C金属疲労による接合部の劣化の可能性がある。などがあります。