A.木造住宅と現場管理
08.木造住宅の構造安全性
SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
5.耐力壁の配置
耐力壁は量だけでなく、その配置の仕方も重要です。耐力壁が偏って配置されると、建物に地震力等が加わったときに、変形の大きい部分と小さい部分が生じることで建物がねじれ、耐震性が損なわれるからです。このねじれを防ぐためには、耐力壁をバランスよく配置しなければなりません。その方法の一つとして定められた平成12年建設省告示第1352号では、建物を平面的に4分割し、それぞれの範囲での耐力壁の充足率や、比率をチェックすることで偏りを防止する、いわゆる「4分割法」が規定されています。