A.木造住宅と現場管理 08.木造住宅の構造安全性  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
3.地震力に対する必要壁量

  「地震力に対する必要壁量」は、各階の床面積に、「床面積に乗ずる値」を乗じて算出します。床面積と係数によって、必要量が決まりますので、梁間方向とけた行方向ともに同じ値になります。「床面積に乗ずる値」は、建築基準法施行令46条第4項表2に定められています。屋根の重さや建物の階数によって値は異なります。一見、「平屋建て」と「2階建ての2階部分」は、同じ値でも良いように思われますが、「平屋建て」の方が小さい値となっています。これは地震時に、「2階建ての2階部分」の方が「平屋建て」より揺れが大きくなるためです。なお、特定行政庁が「地盤が著しく軟弱な区域」として定めた区域では値が異なりますので注意が必要です。