A.木造住宅と現場管理 04.現場のリスク管理  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.現場での3大労働災害

   住団連の報告書には、工務店等の小規模な住宅生産者に安全意識と対策が甘いといったアンケート結果が出ていますが、さすがにいくつもの工務店の現場を見ているとその指摘が誤りであるとは言いにくく思えます。
 この報告書での労災の発生状況を見ると、建設現場の3大災害として@墜落・転落災害、A切れ・こすれ災害、B転倒災害が指摘されています。切れ・こすれ災害とは電動丸ノコや自動釘打ち機などの巻き込み、暴発による災害が主なものとなります。
 @墜落・転落災害は、外部足場上での作業時の足の滑りによる墜落事故などが発生しています。足場計画(仮設計画)が如何に大切かを思いしらされます。次いで脚立作業時の災害。これは増加傾向にあり、内部造作等の室内作業の気の緩みやヘルメットの無着用などによるものです。安全作業とは、という自覚を各職方が持つことが大切なことが分かります。
 A切れ・こすれ災害は、作業中丸ノコ等が突然予期せぬ方向に動く・暴れる、といったこと。自動釘打機の暴発事故、グラインダーによる用途外作業中の軍手が取り込まれての指切断といった事故。
 B転倒災害は基礎、段差、材料等へのつまずきにより生じます。
 基礎・土間・敷地内転倒、床での転倒等はこうしたつまずき災害が多いのです。