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地盤補強工事報告書等により地盤補強工法の種類を確認します。地盤調査結果に基づいて地盤補強工法が適切に選択されているか、小口鋼管杭や柱状改良の場合は、その補強体、改良体の径、長さ及び配置が適切かどうか、表層改良の場合は、その改良体厚さが適切かどうかを確認してください。
また、次のような場合には、実際に施工されている地盤補強工法が設計図書どおりだったとしても不同沈下を起こす危険があるため確認が必要です。
・斜面地の軟弱地盤における安易な表層改良:表層改良体下部の不均一な軟弱層が圧密沈下を起こし、表層改良体自体不同沈下してしまいます。改良体下部に軟弱層がないこと、転圧不足部分がないことの確認が必要です。
・摩擦力を考慮した柱状改良:改良体の先端を支持地盤まで達することなく軟弱層で留めた場合に、改良体の周面摩擦力が計算通りに発揮されずに改良体自体沈下してしまうケースがあります。改良体先端を軟弱層で留める場合には「土質が把握できる調査、試験等」により、改良体の「先端支持力」と改良体周面の「摩擦力」を計算する必要があるため注意が必要です。
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