C.木造住宅の工程管理 15.内装工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.床下地(構造用合板直張りによる剛床)

   根太を設けず、土台、大引き、胴差、床梁等に直接構造用合板を張り付けます。根太レス工法ともいわれます。24mm以上の厚さの構造用合板をN75釘150mm間隔で四周留め付けることとされています。構造用合板は千鳥に配置します。床面の歪みやたわみを軽減するため、より厚い合板の使用が可能ですが、N75釘で対応可能な厚みは30mmまでとし、それを超える厚さの構造用合板を使用する場合は、N90を使用するなど、くぎの打ち込み長を考慮した釘に変える必要があります。
 床剛性を表す床倍率は、仕様規定の場合、四周釘打ちで3倍、川の字打ちで1.2倍とされています。
 四周釘打ちの場合、合板の継手部分にも釘が打ちこめるよう、下地材が必要となります。釘のせん断力が梁に伝えることが目的ですので、甲乙梁を入れるか、45mm×60mm以上の材を梁間に入れ、材端部をN75釘2本斜め打ちで梁に留め付けます。