C.木造住宅の工程管理 15.内装工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
1.1階床下地(束)

   土台と同じ高さに大引きを設置する場合は、土台に大入れし、土台より高くなる場合は、大引受等を取り付けて設計で示された高さとし、その後、大引の床水平を確認しながら床束を取り付けます。
 木製の床束を使用する場合は、束石の上に設置し、大引きが変形した際に浮き上がりやねじれなどによる床面の異常が起きないよう、基礎底盤または、土間コンクリートと大引を緊結するように、番線やボルト等を取り付けます。また、床束が倒れないよう、根がらみ貫を束の側面から取り付けます。
 鋼製または樹脂製の束を使用する場合は、大引に、設計で指定された間隔で取り付け、高さの調整を行いつつ、基礎底盤または土間コンクリート上に専用の接着剤で接着するかアンカーやコンクリート釘で留めるあるいはその両方を併用して取り付けます。接着剤だけで取り付ける場合は、取り付け場所の埃などを除去し、コンクリート面が乾燥しているのを確認した後、それぞれの材料で指定されている十分な量の接着剤を盛り付け圧着させます。