C.木造住宅の工程管理 14.塗装工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
2.各部塗装

   木部の下地ごしらえは、塗装面を傷つけないように注意し、汚れや付着物を水拭き等で除去した後、やにの処理、節の穴埋め等を行ったのちサンドペーパーで研磨します。
 樹種が松系の材は、直接ニス系の塗料を塗布するとやにが表出してくる可能性が高いため、ラックニスなどを用いてやに止めの処理を行います。
 鉄部や亜鉛メッキ部分への塗装の下地ごしらえは、スクレーパー、ワイヤブラシなどを用いて汚れ落としを行い、溶剤拭きを行って油分を除去します。錆がある場合は、ディスクグラインダー等を用いてさび落としを行い、防錆塗装を施します。亜鉛メッキ面に塗装をかける場合は、塗装に先立ってプライマーを塗布します。
 コンクリートモルタル面の下地ごしらえは、ブラシ、サンドペーパーなどを用いて汚れを落とし、パテで穴埋めを行ったのちサンドペーパーで平滑にします。
 石膏ボードその他のボード面の下地ごしらえは、ブラシなどを用いて汚れを落とし、パテをかけ、乾燥した後にサンドペーパーで凹凸をなくして平滑にします。サンドペーパーをかけ過ぎて、石膏ボードの紙面を削らないよう注意します。その後全面にシーラーを塗布します。
 塗装は下地処理が十分乾燥してから行います。