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下地に既調合モルタルを使用する場合は、製品の分量、練り混ぜ、施工条件等を確認、把握し、指定を守って施工します。
現場調合モルタルを使用する場合は、セメントの品質、骨材の品質を確認し、表に挙げた分量で各材料を調合し、施工します。
合成樹脂系やゴム系の接着剤を使用する場合は、陶磁器質タイル接着用の品質を持つものを使用し、ホルムアルデヒド放散等級がF☆☆☆☆のものを使用します。また、トルエンやキシレンの放散量の少ないものを選択します。
タイルを貼るモルタルの下地面は、厚さ10mm以上のモルタルを、木ごてを使用して押さえ塗りとします。
積み上げ貼りを行う場合は、不陸直しのモルタルを塗り、荒し目をつけます。
接着剤の場合は、下地モルタルは金鏝おさえとし、十分な乾燥後、接着剤をくし目ごてでくし目を立てて塗布し、タイルを貼り付けていきます。
その他、タイルごとに定められた仕様がある場合はそれを確認して施工します。
自主検査としては、養生期間中の気温の管理を行い、気温が2度以下になる場合には、養生をするといった考慮も行います。
接着剤のF☆☆☆☆の表示を写真等で記録します。
接着剤貼りの場合、下地面の精度は、±1mmとします。
モザイクタイル貼りの場合、下地面の精度は、±1.5mmとします。
圧着貼りの場合は、下地面の精度は、±2.0mmとします。
積み上げ貼りの場合は、下地面の精度は、±3.0mmとします。
工程管理のポイントは、モルタル下地の場合、下地の乾燥や仕上げ面にヒビを表出させないために、十分なヒビの発生をさせる必要があります。その期間は、最低でも2週間とされており、それ以上できるだけ長く養生期間を設けることが望ましいことから、施工時期を極力工程の早い時期にできるよう、手配します。
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