C.木造住宅の工程管理 10.断熱材工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
7.基礎断熱

   床下空間も室内として扱われる基礎断熱を行う場合、べた基礎で、基礎立ち上がり内周に断熱材を張り付ける工法であれば、通常の断熱材の使用が可能です。
 布基礎やべた基礎外周にボード状の樹脂断熱材を取り付ける場合、断熱材メーカーで施工の仕様が定められているものであれば、その施工要領を確認し、正しく施工します。
 特に基礎断熱用の施工要領が存在しない断熱材を使用する場合、温暖地においては、シロアリの浸入について対策を講じる必要があります。その対策の例として、防蟻剤を混入した断熱材を、型枠内に設置しコンクリートを打ち込むなど隙間なく取り付ける方法があります。また、防蟻剤が入っていない場合、断熱材周囲にステンレス金網等を張るといった方法もあります。
 施工手順や、コスト等を検討し、適切な工法と措置を講じる必要があります。
 自主検査としては、指定の断熱材が取り付けられているか、表示マーク等で確認します。
 防蟻剤混入断熱材であっても、隙間が生じていればその隙間からシロアリの侵入を許すことになりますので、基礎と断熱材の間に隙間が生じていないか確認します。