C.木造住宅の工程管理 10.断熱材工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
次世代省エネルギー基準 (じせだいしょうえねるぎーきじゅん)
次世代省エネルギー基準は、平成11年基準と改められた。従来の省エネルギー基準では、都道府県単位で分類されていた地域区分が、各地の実際の気候を考慮し、市町村単位で分けられるようになった。このため、同一県内であっても地域区分が異なる場合があるので注意が必要である。
グラスウール断熱材 (ぐらすうーるだんねつざい)
短いガラス繊維でできた、綿状の素材である。グラスウールは、建物や自動車の窓に使われていた廃ガラス、ビンガラス、ブラウン管、蛍光灯などの廃ガラスが主な原料で、溶かしたガラスを遠心法で綿状としたもので、環境にやさしいリサイクル材料でもある。
セルロースファイバー
主に古新聞またはダンボールを原料に製造される。原料は廃品回収で集めたものではなく、製造したものの市場には流通しなかった余剰品が用いられる。セルロース原料を裁断・攪拌し、さらに難燃剤としてホウ酸や硫酸アンモニウムを添加したうえで製造される。
現場発泡系断熱材 (げんばはっぽうけいだんねつざい)
多くは現場発泡ウレタン断熱材が用いられ、石油から生成された断熱材で2種類の主原料を混合・反応させることによって断熱材が形成される。オゾン層に悪影響を及ぼすフロンガスは含まれていない、断熱材のセル中は空気となっているものが用いられている。