C.木造住宅の工程管理 10.断熱材工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
3.繊維系断熱材(グラスウール・ロックウール等)

   繊維系の断熱材は、フィルムに入っているものと、むき出しのものがあります。フィルムに包まれているものの多くは、内壁側に防湿フィルム、外壁側に通気フィルムがとり付けられています。繊維系の断熱材は、一般的に湿気を含みやすい素材であるため、防湿フィルムで湿気を壁体内に入れないよう防ぎます。
 フィルムに包まれているタイプの断熱材は、フィルムが連続するように、耳の部分を柱、間柱の見つけ面に引き伸ばし、フィルムがたるまないようタッカー釘で300mm内外のピッチで取り付けます。
 むき出しの断熱材の場合、または、透湿抵抗を高める必要がある場合は、柱、間柱間に断熱材を充填後、防湿フィルムを室内側に隙間なく貼り付け、防湿層を構成します。
 外張り断熱で使用する場合は、外部に放湿する形となっているため、特に防湿措置は必要ありません。