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品質目標は、個々の企業の経営理念や品質方針にもとづいて、掲げられる品質に対する指標です。ＰＤＣＡサイクルで改善につなげるためには、品質目標は、その達成度が、測定可能であることが重要です。具体的な数字で表現された定量的な目標を設定することで、定期的に改善状況をチェックしてゆく必要があります。
品質目標は、品質（Quality）にかぎったものではありません。品質に密接にむすびついているコスト（Cost）、工期（Time）にかかわる目標なども含め、設定することが大切です。品質マネジメントシステムは、顧客満足の向上にあります。品質目標も、最終的には顧客満足の向上につながるものならば、狭い意味での品質にかぎる必要はありません。
ＩＳＯ９００１では、施工管理者に現場での物件ごとの品質目標の設定と、達成状況の確認を求めています。具体的な目標もなく施工管理を通して、顧客満足の向上を図りますといっても、具体的に何をやればいいのかわかりません。案内図のないまま現場に向かうようなものです。施工計画の段階で、具体的な品質目標を作成しておく必要があります。
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