石の運搬  組積石工技能  第2日目


「修羅(しゅら)」石を乗せて運ぶ木製の橇(そり)のことである。
修羅とは、帝釈(大石)が阿修羅のために動かされたという、仏典の故事から名付けられた道具名で、古文書にその記録を見るが実証されなかった。昭和53年大阪府藤井寺市の古墳調査に際し、全長8.8mの大型修羅が日本で初めて発掘され、その姿を明かした。
修羅に石を乗せて運ぶことは、紀元前2700年エジプト古代王朝時代に、ピラミッドを築くためにも使用され、日本では、古墳時代に巨石を運ぶために使用された。

 
藤井寺市の古墳調査で発掘された全長8.8mの大型修羅