C.木造住宅の工程管理 16.外構工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
4.近隣への配慮

   外構工事は、近隣との関連性を大きくもつ工事部位でもあります。工事完了後に住まわれる施主様が不快な思いをしないで暮らしていけるように、また、工事中近隣からのクレームにより工事の遅れが発生しないように現場監督は工事中、近隣への配慮を十分行わなければなりません。特に外構工事へ取り掛かる際には現場備え付けの便所など仮設が撤去、移動されることも多いことから、関連業者への周知並びに代替え計画の伝達などを行う必要があります。
 近隣、周辺住民へは工事車両についての配慮も求められます。工事中は敷地内に駐車スペースが確保される場合もありますが、外構工事の計画や工事手順により駐車できない場合も発生します。その際は近隣駐車場の用意(契約等の期間を工程に反映する)をするなどの対応を現場監督は行わなければなりません。道路使用の許可を受けるような作業が行われる場合は、近隣、周辺住民に対し工事の行われる一週間前程度に告知するなどの周知を行う必要があります。