C.木造住宅の工程管理 10.断熱材工事  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
5.樹脂ボード

   床下や基礎断熱、外張り断熱によく利用される材料です。
 外張り断熱の場合、設計で設定された品質、厚みの断熱材を通気胴縁で押さえながら取り付けていきます。通気胴縁を留めるビスは、専用のビスを使用し、断熱材の厚みに見合った長さのものを選択します。
 既製サッシの枠の出と断熱材の厚みにより、通常のサッシの納まりではなくなりますので、ふかし枠を取り付けるなどしてサッシ位置を調整します。二次防水の納まりも通常と異なってきますので、事前に検討を行い、適切に施工します。
 柱、間柱間に入れる充填断熱の場合、押し込むためにクリアランスが必要ですので、はめ込んだだけでは、隙間ができる可能性が高く、その部分に断熱欠損が発生します。
 そのため、木材と断熱材部分に発泡ウレタンのノズルが入り込む程度の大きめの隙間を四周に開け、発泡ウレタンを充てんして取り付ける方法もあります。
 床に取り付ける場合は、下部に受け材を設け、脱落しないように留め付けます。