木取りと木目  大工木工技能  第1日目
樹心を含んだ木材を心持材(しんもちざい)、樹心を避けて製材された木材を心去材(しんさりざい)と呼んでいる。
心持材は、主に構造材として用いられ、心材なので、腐食や虫害に強いが、乾燥による収縮・割れが生じやすい。そのため変形を逃すための背割りが施される。
心去材は、主に造作材や化粧構造材として用いられるが、辺材なので虫害や腐食には弱いが、割れが生じにくい。四方柾(しほうまさ)など美しい化粧柱が得られ、狂いが少ないので背割りも行われない。