石の運搬  組積石工技能  第2日目


「修羅」は石の大きさにより、大・中・小の3通りのものが使用されたものと思われる。
江戸城天守台石垣に使用された最大の石は一番角石の156×156×390cmであり、一之門等を含めると156×156×490cmの角石が最大である。
したがって大修羅は、長さ3間(5.4m)、中修羅の長さ2間半(4.5m)、小修羅の長さ2間(3.6m)の、いわば定尺物である。細川家が用いた引き綱は、最長36m、綱の口径2寸3分弱(6.8cm)と言われている。石の大きさによって使い分けしたものと思われる。

 
江戸城天守台石垣