アーチ・ボールト・ドーム構法  組積石工技能  第1日目


石やレンガを積み上げる構法は、壁を築くのには向いているが、窓や出入り口といった開口部の上や、屋根や上層階の床といった水平部分を架構する事が難しい。
こうした開口部や柱の上部には長い大きな石を架け渡しているが、これには大きな石が必要でその作業は大変なものであった。
アーチの技術はこの架構の原理を飛躍的に変化させた。もはや巨石は必要がなく、小さな石で大スパンの架構が可能であった。力学的に言えば、曲げ力を圧縮力と摩擦力に変える事である。