規矩術(きくじゅつ)
大工規矩術技能
第1日目
規矩術の原型は、指金に裏目が登場した12世紀頃にはあったものと考えられるが、和算の影響を受けながら大工技術として完成させたのは、江戸時代も後半のことである。
1788年には、「溝口流規矩術全書」と呼ばれる「方圓順度(ほうえんじゅんど)」が、東都工匠長官であった溝口内匠源林卿によって著わされている。