研ぎの道具  大工木工技能  第3日目
また、例えば鉋の場合、「ぎざぎざ」が大きな状態では、薄い「鉋屑」は出ない。鉋屑が薄いということは、刃先の傷が小さいということであり、削った木の表面も「つるつる」になる。
どのくらいの鉋屑が出れば、完璧に研ぎ上がったかというと、概ね30ミクロン以下程度が目安であろう。達人といわれるような職人は、10ミクロン、あるいは、それ以下の鉋屑を出すことができる。ちなみに、食品用の「ラップ」の薄さが10ミクロン程度なので、そのすごさがわかるであろう。