午前7:45

番号を押して自動検索クローゼットから青いドレスを受け取り、台所に急いで、コーヒーを手にとった。

そしてキッチンにあるミニ・ワークステーションから売り上げなど、彼女のために特別にハウスブレインが集めて整理してくれたビデオテキストを見直した。

コーヒーを飲み終わってから、彼女は再びコンピュータに音声で指示を与えた。ハウスブレインは彼女が前もってプログラムした『コック』の声でしゃべり始めた。

「おはようございます、メアリーさん。お目にかかれてとても光栄です。なんと美しいドレスでしょう!」

「お世辞は止めなさい。あなたが私のためにこのドレスを選んだじゃないの。私は夫にメッセージを残したいの。今夜、夕食にカールソンさんが来ること伝えて。そしてボブが来るので家族ミーティングは7:30ではなく6:30にしなければならないことを伝えて。ちゃんとできる?」

「あなたが誰と話しているのか知っていますか。単なるマイクロプロセッサー、そうじゃないでしょ。ちゃんとできますよ。さあ出かけてください。さもないと遅れてしまいます。何時に戻らなければならないか覚えていますか。」

「午後2:00。」

「そう、カーペットの販売を忘れないでください。」 しかし、最後の言葉を聞く前にメアリーはドアを開けて、十分に充電された電気小型自動車で外出してしまった。


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