午前8:00

ベッドが暖かくなり活発に振動し始める。暖かく心地よい、セクシーな声が主人の睡眠中の脳に入り込み始める。

「ジョン起きなさい。8:01よ。あなたは寝坊するのが嫌いでしょ。」

彼の頭と身体はようやく動き始める。彼の妻は既に出かけたに違いない。というのも、妻が周りにいる時には使わない声を、ハウスブレインが出しているからである。彼女は「家政婦」のような声を好んでいる。

「ジョン、もう遅いわよ。朝のエクササイズをしなければならないわ。ジョニーには学校に行く前にきちんと朝食を食べさせなければ。今日はいい日で、あなたは電子会議できっとうまくやるわ。」

「2つのメッセージがあるけれど、どちらもそう重要ではないわ。あなたが読むように、私は3つの記事を保存しているの。1つはあなたの会社に関するもので、必要ならすぐに取り出すわ。さあもう本当に起きる時間よ。」

不承不承、ジョンは寝室からバスルームに向かった。そこで彼のコーチ役の『教練軍曹』の声を聞いて、更に目を覚ますことになる。

「おはよう、疲れた体を起こす時です。今日は役員会議だけでなく、カールソンさんと夕食をとることになっています。あなたの息子は、友達のボブを今夜家に呼んでいます。」

「そのため定期的な家族ミーティングは、7:30の代わりに今夜は6:30にすることになります。シャワーとコーヒーの前に、20回のベンチプレスと1マイルのエアロサイクル、さあ、がんばれ。」

「おそらくメアリーの声の選択の方が正しいのだろう。エクササイズを始めながら、ハウスブレインの声を変えなければとジョンは考えた。しかし、彼女はきっとこの部屋で私がセクシーな女性の声のハウスブレインと接するのは許さないだろうね。」


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