指金の表目と裏目
大工規矩術技能
第1日目
指金(さしがね)は、まがりかね(曲金)、かねじゃく(曲尺)などとも呼ばれるが、仏教建築とともに中国から伝わったものであると考えられている。
法隆寺にある鎌倉時代に作られた聖徳太子像は、指金を手にしているが、四天王寺建立の際に、唐の番匠が持ってきた5種類の尺の中の一つを聖徳太子が選んだのが、現在の指金であるとされている。
指金をもって正装し、馬にまたがった聖徳太子像(山梨県勝山村文化財)