大鋸(おが)  大工木工技能  第10日目
大鋸を日本的に改良し一人挽きで使えるようにしたものが前挽大鋸(まえびきおが)で、昭和初期まで製材道具として活躍した。
前挽大鋸は同種の鋸が世界のどこにもない日本固有の道具である。これにより同じ品質で同じ寸法の板材が大量生産できるようになった。日本で木割法やモジュールが発展したのは前挽大鋸によるところが大であるとも言われている。
さらに標準化された板材が生産されるようになり、仕込み用に用いる酒樽が大量生産できるようになり、醸造の生産高が飛躍的に伸びたという。