大鋸(おが)
大工木工技能
第10日目
大鋸(おが)は室町時代に二人挽きの枠鋸として、中国から伝わったものである。それまでの製材は木材をノミや楔を打ち込んで縦に裂いて割るといった打ち割り法で製材していた。
打ち割り法では木目の通った太くてまっすぐな木が必要であったが、大鋸の登場で松や欅なども建材として使えるようになった。
大鋸を使った製材を木挽(こびき)と呼んでいたが、機械による製材が行われるようになって、最近では木挽は全く見かけなくなってしまった。