鉋はもともと平面を削るための木工具として生まれたものであるが、それぞれの加工作業に合わせてさまざまなものが考案されてきた。
(1) 平(ひら)鉋には、一枚鉋、二枚鉋があり、必要とする仕上げの度合いによって上仕上鉋、中仕上鉋、粗仕上鉋がある。
(2) 台直(だいなおし)鉋は、鉋台の台直しに使われるもので、樫など硬木を削るため鉋刃が下端に対して直角、または100度くらいに仕込まれている。
(3) 際(きわ)鉋は、入隅の際削りなどL型の段差を削るときに使用し、左右勝手がある。
(4) 溝(みぞ)鉋は、鴨居・敷居の溝削りに使われる。
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