ラカイン族(Rakhine)  
  ラカイン(Rakhine)族は、ミャンマー北西部ラカイン州からバングラデシュ南東部の地域に暮らし、紀元前から当地に王国を築いてきた古い歴史を持つ民族である。ミャンマーには320万人ほどのラカイン族が居住している。 ビルマと東パキスタンが独立したとき、彼らは住んでいる地域によってその多くはビルマ(現ミャンマー)に、一部は東パキスタン(現バングラデシュ)にと、国籍を分けられ、国を持たない民族となった。ラカイン族は、釈迦族に繋がる民族とされ、イスラム教徒がほとんどのバングラデシュでは、少数の仏教を信仰している人たちとなった。 他国の人に「アラカン」として知られる、その土地は、その地の人々ラカイン族(アラカン人)からは、「ラカイン・プレイ [ラカインの祈り] (“Rakhaing-pray”)」 と呼ばれている。「アラカン」という言葉は、Shitethaung寺院の石柱のアナンダチャンドラ碑文にある古代の言葉”Arakha-de-sha”(アラカンの土地)に、その語源があるとされる。 ラカイン族の年代記によると、「ラカイン(“Rakhaing”)」という言葉は、「ラカプラ(“Rakhapura”)」に語源があり、「ラカプラに元から住む人たち」を意味している。パーリ語では、「ラカイン」という言葉には、彼らの国を愛し、彼らの国の遺産、伝統的な道徳やモラルを大切にする人々を称える意味が込められている。 ラカイン族の歴史には、アラカンの地に移住した初期のラカイン族が、はるか昔から彼らの真の土地としてそこに定住していたことが記録されています。独立統治されたアラカンの仏教王国が、紀元前3325年から、ビルマ人に征服される西暦1784年までの間、栄華を極めたのである。  
     
     
     
     
     
  壁に使われている竹編みパネルは、単純な四つめ編ではなく、結構複雑で、連続桝網代編みの1種であると思われる。  
     
     
     
     
     
  灰を敷いた台の上に置かれたかまどは粘土で作られている。鉄鍋ではなく素焼きの土鍋が使われている。