カヤー族(Kayah)  
  カヤー族は、主に東部ミャンマーのカやー州に居住し、人口は30万人ほどである。カヤー族(Kayah)の主な種族であるカレンニー族(Karenni)は、カレン族の分派集団。カレンニー族の「ニー」とはビルマ語で「赤」を意味をするので、この呼称は総じて「赤カレン族」という意味になる。 カレンニー族が赤カレン族とされるのに対し、スゴーやポーなどは白カレン族に分類される。カレンニーの母集団がカヤー族であるため、カレンニーとカヤーは同義に扱われることがある。カレンニーを構成する諸部族は多様であり、首長族も属すると言われるが、人類学的にも言語学的にも解明は進んでいるわけではない。 カレン族がカイン州(旧カレン州)に暮らすように、カレンニー族の多くはミャンマー連邦内のカヤー州(旧カレンニー州)一帯に居住するが、民族紛争のためにタイ領へ亡命した者はカヤー州対岸のメーホンソーン県に暮らす。ミャンマー連邦内のカレンニー族は政治集団KNPP(カレンニー民族進歩党)とその軍事部門KA(カレンニー軍)を擁しており、英領ビルマ時代に独立した地位であったことを理由に民族自決による分離・独立を求めてミャンマー軍政と対峙している。政治性が強いことから、軍政は居住区域のカレンニー州という地名をカヤー州に改称している。  
     
     
     
     
     
     
  玄関扉はフロアヒンジのピボット式扉になっている。  
     
  玄関を入ると両脇に小上がりのスペースが設けられている。   
     
     
  中央の棟下部分に囲炉裏が二つ一列に設けられている。  
     
  奥側の囲炉裏は、周りのしつらえから炊事用と思われる。