カチン族(Kachin)  
  カチン族は、主に北部ミャンマーのカチン州のカチンヒルズや、中国、インドなどのミャンマー周辺地域に居住する民族グループである。ミャンマーでの人口は155万人ほどである。カチン族の99パーセントは、キリスト教徒で、仏教とは1%未満で、いくつかはまたアニミズムを信仰している。カチン族の人々は自身を「Jinghpaw Wunpawng」と呼んでいる。 Jinghpawの人々はインド、中国、ミャンマーに住んでいる。Jinghpaw語は、中国南西部、インド北東部、そいてカチン州で話されている。カチン州は翡翠と金の産地として知られている。 カチン族の人々は、伝統的な規律的武闘スキル、複雑な一族間の関係、職人技、ハーブの癒しとジャングルでの生存スキルで知られている。ここ数十年では、彼らのアニミズムの信仰は、主にキリスト教の彼らの加速帰依に取って代わられている。こうしてMyitkyinaのManao祭りなど旧アニミズムのイベントやシンボルの多くは、主に民族の祭事として再解釈され続けられている。  
     
     
     
   カチン族が住むカチン州は、ミャンマーの最北部にあり、北回帰線の上に位置しており亜熱帯、広葉樹、常緑樹の森が標高2,000mまで、温帯、半落葉樹、広葉樹、多雨林が2,000-3,000mまで続く。冬季になると最低気温が10℃を下回ることもあり、住居は温帯風で高床式ではない。  
     
     
     
     
     
     
  内壁は竹編みパネル。光はほとんど入ってこない。   
     
  この住居には囲炉裏が玄関側と、この裏口側の2箇所がある。周りのしつらえから、この囲炉裏は就寝時の暖房など家族用のものと思われる。  
     
  裏口を出て、妻側の屋根裏を見上げる。