072 ブルスカの小家屋
Cottage from Brusiek (1828)
 
     
  1826年にブルスカに建てられた林業労働者の小家屋。 広い間口側から入るこの小家屋は、石とレンガを石灰・粘土モルタルで結合した浅い基礎の上に建っている。建物の壁は、鞍型組み接合(saddle notch joint)で隅が囲まれた、丸太組み構造になっている。寄せ棟屋根は帯梁で、緊結された垂木構造で、シングル板葺きで覆われている。屋根の長手方向の通路の側面に、目の眉の形のシングル板葺きで覆われた窓がある。 出入り口からの通路は、以前はPasserbyと呼ばれていたが、屋根裏部屋へ階段の入り口と大きな部屋がある。部屋にはpiekarniokiemと呼ばれるパン焼き炉とベンチ付きの調理台がある。オーブンと窓の間の空間にはバスケットの工房が設けられていた。バスケットは冬には部屋で、夏には小屋や庭で織られていた。工具キットには、ナイフ、織りバスケットを製織台に固定するためのピン、鉄製穴あけ工具、スプリッタ(籐の棒を分けるための木製ピン)および1対の鋏が含まれている。