056 パネブニキの小家屋
Dovecot from D?browka Ma?a (the 19th/20th century)
 
     
  1864年頃パネブニキに建てられたこの小家屋は、その妻側が道路に面している。屋根と壁の調和のとれた比率(2:1)と、矢はぎ模様の装飾パネルを載せた入母屋屋根が特徴である。注意深く加工された半円形の壁の丸太は、端を蟻型に切ったフィッシュテールジョイント(fishtail joint)で固めている。入母屋屋根は、帯梁を持つ垂木構造で、シングル板で覆われている。入母屋屋根の妻側の棟端部には、コズベク(kozubek)」と呼ばれる装飾的な屋根材で葺かれたバスケットが置かれている。煙突の出口がない小屋では、この装飾的な建築のディテールはかつては煙の出口を雨から守るために使われた。 内部のレイアウトや機能、インテリア装備は、都市化の影響を受けて、19世紀の最後の10年間に起こった居住空間の近代化の進展を示している。メインルームはキッチンと別の部屋(ベッドルームとリビングルームの機能を果たす)に分かれていた。