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プシュチンスカ・リブニク地方のイミエリンの水車小屋。18世紀前半頃に作られたものと考えられている。
石の基礎の上に建てられ、建物は道路に面している。壁の丸太材は、鞍型組み重ね接合(saddle notch and overlay joint)で隅が固められている。壁は、垂木と帯梁の構造の茅葺き屋根で覆われている。正面壁の入口の左側に「ślązaki」と呼ばれる石臼が置かれていた。水車小屋は、建物の正面と裏面に、両開き扉が設置され、両側から出入りできる。
内部は2つの部分で構成されており、正面入り口の右側には居住用の部屋があり、左側には製粉所がある。製粉所には2つの製粉ラインがあり、当初は二つとも水の推進によって駆動されていた。
木製の樋から落下する水は、建物の内部に設置されたブレーキ輪に接続された木製のシャフトに取り付けられた水車を回した。ブレーキ輪は、「ランナーストーン」と呼ばれる上臼石につながっている横歯車を動かした。石臼は、木製の床上の丸い木箱に置かれ、穀粒は上臼石と下臼石の間に落ち、そこで砕かれた。また2番目の製粉ラインの駆動力は電気モータで行われていた。
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