004 ブレンナ村の毛織物縮充機小屋
Fulling Mill from Brenna (1920)
 
     
  縮充機は、毛織物の布地を密にする機械で、水車が動力になっている。チェコおよびスロバキアとの国境付近のブレンナ村からのもので1920年に建てられた。 建物の壁はいくつかの工法で作られている。建物の東面と一部の北面の壁には、鞍型組み接合(サドルノッチジョイント)で組まれたログフレーム構造が使われている、南面は軸組構造で作られている。建物の基礎、西面と一部の北面の壁は石が積まれている。切り妻屋根は板葺材で葺かれており、小屋組は帯び梁で緊結された垂木構造で、天井が張られず、屋根のフレームが現しになっている。建物の左側には、上方の池から流れ落ちる水の力によって動かされる水車がある。