正午

ファミリールームでちょっとテレビゲームをした後、少年達はお昼を食べに家に戻った。ジョンSr.は、ハウスブレインにメッセージや記事が届いていないか確認した後、役員会議に参加する準備をした。

そして、ワイシャツの襟を直して髪を整え、ビデオカメラのスイッチを入れて本社へダイアルした。役員は北米のあちこちにおり、ヨーロッパで休暇中の者もいた。

彼は今回の会議がそれほど厳しいものになるとは考えていないが、それでも安らげる自分の家で会議に参加できることに救われている。

神経質にただ一緒に座って会議をしていた昔と違って、彼等が話をしている間に他の役員の様子をじっくり見ることができるようになった。

10年前に投資された宇宙ステーションでの新しい電子精密部品生産は、会社にとっても投資家にとっても順調であった。

コンピュータシステムに十分な余裕があるので、会議の様子はすぐに録画され、ビデオテープにプリントされた。ジョンは、こうした伸びやかな環境での会議は、より知的な決断を生むことにつながると確信している。


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