スイ族(水族)は中華人民共和国貴州省、広西省からベトナムにかけて住む少数民族。自称は「アイ・スイ」(「水辺の人」の意)。
タイ・カダイ語族の中でもタイ祖語の形を最も保存しているといわれるスイ語(英語版)を話す。漢字を逆転したような表意文字の水書(ル・スイ)という固有文字を持つが語彙は少なく、日常的には使われず、宗教活動などで限定的に使用されるに留まる。
百越に駱越(英語版)が混血した集団であると考えられ、漢族から「水家」「水家苗」と呼ばれる。平地の少ない貴州の川沿いで水稲耕作を主とする。
現在の居住地域に定着したのは宋代に入ってからであり、今日は貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州三都スイ族自治県を中心として約40万人が居住する(2000年)。
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