投げ墨の勾殳玄  大工規矩術技能 第5日目


展開図で投げ墨を引くのに、立水に対して隅勾配の2倍の勾配(倍勾配)をとって、投げ墨としているが、なぜそうすればよいのかを解説することにする。
投げ墨は、たる木の平勾配に直角になるように引くので、まずたる木を展開図上に写すことにする。平面図上のI、Jを立水で立ち上げて、K、Lを引く。K、Lから垂線を下ろし、K、Pを引くと、平勾配の返しになる。投げ墨はこれに平行な線である。