D.木造住宅の品質管理 06.軸組  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
軸組 (じくぐみ)
柱・梁・桁・胴差・筋かい・土台などで構成される骨組。屋根や2階床の荷重を支え、基礎に伝えると共に、地震・風などの水平力に抵抗する役割をもつ。
柱頭・柱脚接合金物 (ちゅうとう・ちゅうきゃくせつごうかなもの)
引張り耐力がその部分の必要耐力以上であるかを簡易計算で確かめ、柱頭・柱脚の接合金物を選定す手法がN値計算である。仕様規定による接合金物の選定では、耐力壁が両サイドにある柱の接合金物は、それぞれの耐力壁を個別として運用するため、周囲の軸組みを考慮せず金物の必要耐力が過剰になることがある。
耐力壁 (たいりょくかべ)
建築物において、地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつ壁のことを示す。そうではない壁(構造的に固定されていない壁)は非耐力壁と呼ぶ。
たすき掛け筋かい (たすきかけすじかい)
筋交いは木造軸組住宅において耐震性能を向上させるとても重要な補強材である。筋交いを取りつける場合は筋交い金物(プレート)を使用して筋交いと柱をしっかりと固定する。片側方向のみに筋交いを取りつける「片筋交い」と、たすき状に掛ける「たすき掛け」と呼ばれる2種類の組み方がある。
床組 (ゆかぐみ)
床材を支持する骨組みで、木造建築の場合は1階床組と2階以上の床組で工法が異なる。床の上部の荷重を支え、これを軸組や基礎へ伝えると共に、建物の水平抵抗に寄与する役目を持つ。