B.木造住宅の施工計画
17.建設副産物の適正処理方法
SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
廃棄物の保管と運搬の可否に関して、次のうち間違っているものはどれですか。
事業場外(元請の設置する一時)保管所まで元請の現場監督が廃棄物を運ぶことについては、廃棄物運搬車両である旨の表示をすれば、特に許可等は必要ない。
処理業者でない下請けが運ぶ場合、廃棄物運搬に係る取り決めを契約で行い、運搬に際して法定書面を携行し、廃棄物運搬車両である旨表示をすれば、許可等は必要ない。
下請業者が処理業者である場合は、廃棄物処理に関する契約を締結していれば、マニュフェストの発行は必要ない。
下請けが無許可で運ぶこと、下請けの事業所で保管、処分を行うことは、違法となる。
廃棄物と排出事業者に関して、次のうち正しいものはどれですか。
廃棄物とは、新築工事に伴い発生した廃棄物で、リフォーム工事は対象とならない。
工務店が破損したドアノブの交換工事を請負い、工務店に連絡を受けた建具屋がドアノブを交換した場合、取り外した壊れたドアノブを建具屋さんが持ち帰り処分することは違法となる。
分離発注方式で各職種の工事業者が施主と直接契約を行う場合は、施主が元請負人に替わる排出事業者として、廃棄物処理に関してマニフェストの発行や保管などを行う責任が生じる。
建設副産物の定義として、次のうち間違っているものはどれですか。
建設副産物とは、原材料としてリサイクルの可能性がある廃棄物のことを指す。
工事現場で不要となった部材であっても、再利用やリサイクルが可能なものであると認識しているものであれば廃棄物とならない。
排出事業者が廃棄物と認識した、あるいは、混合され廃棄物のように見える場合は、廃棄物として捉えられるので、規制がかかる。
事業場及び事業場外での保管について、次のうち間違っているものはどれですか。
事業場とは、産業廃棄物が発生する事業を行っている場所を指す。建設工事においては工事現場が該当する。
工事現場で発生した廃棄物を発生場所である工事現場内で保管することに関しては、許可は必要なく、特に制限もない。
事業場外保管として、元請工務店が自社敷地内等で一時保管を行う場合は、仮置き場の面積に関わらず所管の行政庁への届け出が必要である。