B.木造住宅の施工計画 16.緊急時の体制及び対応  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
高所作業 (こうしょさぎょう)
作業する床面の高さが2メートル以上は高所作業と、労働安全衛生規則で定められている。高所作業を労働者に行わせる場合、転落防止の措置を講ずる責任が事業者に求められる。高所作業については転落の防止措置として、足場の組み立てや高所作業車の使用がひつようとなる。
先行足場 (せんこうあしば)
木造住宅の建築現場では、死亡災害のうち墜落災害が毎年8割前後を占めており、さらに、墜落災害の内訳をみると、建方作業等におけるものが7割を占めていることから、死亡災害の防止のためには建方作業等における墜落災害防止対策の充実が重要となっている。建方作業については、従来、足場を設置せずに、あるいは墜落災害の防止措置が不十分な足場による施工が多くなされていたところである。そこで建方作業に先行して足場を設置し、建方作業を行う工法を採用し、墜落災害の大幅な減少を実現するのが先行足場である。
安全大会 (あんぜんたいかい)
工務店の関係者が、工事に関わる協力業者と共に、安全に業務を遂行することを目的に、通常年に1回開催するものである。安全大会では、工事に関わる関係者の労働災害防止に向けた意思統一を図る。
緊急連絡先一覧表 (きんきゅうれんらくさきいちらんひょう)
警察、消防、労働基準監督署、ガス、電気、水道、電話、病院、関係官庁など緊急連絡先機関の電話番号、さらに安全衛生推進員、安全管理者、統括安全管理者、社長など社内の安全管理体制、各協力工事業者の安全管理者の電話番号を記して、現場に掲示し緊急時に連絡する一覧表および連絡網。