B.木造住宅の施工計画
05.実行予算書
SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
実行予算に関する以下の説明のうち、間違っているものはどれですか。
計画された実行予算と、実際に発生した原価とを比較しその差異について検討することが必要である。
実行予算書は、品質管理の一環として、計画通りの施工が行われているかを確認するために必要である。
施工計画に基づいた適正な実行予算を設定することが重要である。
目標とする粗利益率を達成するため、必要な場合には施工改善及び原価低減の可能性を検討すべきである。
コスト低減に際してのポイントとして、あてはまらないものはつぎのうちどれですか。
原価比率の高いものはコスト縮減が難しいので、原価比率の低いものに重点を置いてコスト縮減を図る。
実行予算より原価が超過する傾向にある費目を洗い出して改善を図る。
数量の多いものについて単価変動の発生しそうなものは早期に契約するか部分契約をするなど状況に左右されない対応が必要である。
協力業者の工事原価・仕入原価を把握する。
実行予算のフォローアップに関する説明として、間違っているものはつぎのうちどれですか。
目標が達成されても更なる見直しを行い、利益目標値のアップに努力することが必要である。
原価を把握するためには、過去の工事における歩掛等を把握することが大切である。
工事の歩掛は、作業者の能力に左右されるため、原価を把握する際に考慮に入れるべきではない。
実行予算と実施原価を常に把握し、少しでもコストの低減を図る努力が必要である。
原価管理の手法に関する説明として、間違っているものはつぎのうちどれですか。
仕入台帳による管理では工事物件の内訳明細書に沿った形で原価管理を行うことで、設計変更や内容に対する理解が容易となる。
工事現場台帳により管理は、工事の進捗に合わせた出来高、残工事費の把握も容易であり、施工中の損益状況も把握が可能な管理方式である。
要素別管理は、請求・支払実績を管理する方法である。一般的には、協力業者別に実績を集計することにより、要素単位での原価管理が容易となる。