B.木造住宅の施工計画 02.設計からの引き継ぎ  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012
請負契約 (うけおいけいやく)
請負契約とは、当事者の一方(請負人)がある仕事を完成することを約し、相手方(注文者)がその仕事の結果に対してこれに報酬を与えることを約することによってその効力が生ずる諾成・双務・不要式の契約である。この契約の特色は、他人の労務を利用する契約の一種であり、仕事の完成を目的とすることである。
建築確認申請図書 (けんちくかくにんしんせいとしょ)
建物を建てる(新築・増改築)には、建築主は確認申請書を役所若しくは民間の建築確認検査機関に提出し、建築物が建築基準法・条例等に適合しているか確認を受けなければならない。確認を受けずに工事を着工することはできない。建築確認書は正・副2部作成し、役所若しくは指定確認検査機関が確認後、副本(確認済証)が返却されるが、建物が建築主に引き渡されるまでは、工事を受注した工務店が保管することになっている。
質疑応答書 (しつぎおうとうしょ)
設計側からの要求事項で、不明な部分など漏れや、あいまいな部分、相反する部分、施工が難しい部分に関して、施工側から設計側に質問し、その回答を記録したものが、質疑応答書である。疑問部分を施工側の判断だけで解決すると、施主の要求に合わなかったり、建築基準法に適合しないことになる可能性もある。
納まり (おさまり)
接合部や接触部、あるいは取り付け部などがきちんと合うことで、施工者が最も重視するところである。木造建築の場合、乾燥収縮などにより必ずしもピッタリ合わないことがあるので、そうした材料の変化を考慮することも、納まりのチェックには求められる。