A.木造住宅と現場管理 05.現場の環境マネジメント  SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

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木造住宅は、鉄骨造やRC造に比べ、環境負荷が少なく、環境にやさしいと言われていますが、定量的に比較したデータがありましたら教えてください。

環境負荷は、LCA(ライフサイクルアセスメント)によって比較されます。東京農工大学教授の服部順昭先生が、日本建築学会が開発したLCAツールを用いて、計算した結果が、「環境負荷を評価するライフサイクルアセスメント〜地産地消と木造の持つ意味〜」として発表しています。工法別の社会コスト(地球温暖化、酸性化、都市域大気汚染)が比較されており、木造は床面積(u)当たり約3000円、RC住宅が約4400円、S造が約4800円程になっています。

(A052)
友人の工務店のホームページには、チャレンジ25のマークが載っていて、地球温暖化防止やエコに努力しているといったイメージが伝わってきます。どうすればチャレンジ25に参加できるのでしょうか。

工務店が「企業・団体チャレンジャー」として参加するには、チャレンジ25キャンペーンに同意の上、「チャレンジャー登録」を行います。環境省のホームページから「チャレンジャー登録」の登録フォームをダウンロードし、必要事項を記入の上、指定の添付書類を同封し、事務局宛に郵送します。「企業・団体チャレンジャー」に登録すると、「チャレンジ25キャンペーン」のロゴマークを使用でき、「チャレンジ25宣言」をすることが可能です。

(A053)
チャレンジ25に参加したいと会社で検討しているのですが、25のアクションの中に、自動車のアイドリングストップがありますが、現場へ通う車のアイドリングストップをすると、どの程度の燃料の節約ができるのでしょうか。

アイドリングストップは駐停車や信号待ちなどの間にエンジンを停止することで、燃料節約と排ガス削減の効果が期待されています。アイドリングストップが理想的に行われると、14%程度燃費が向上すると言われています。エンジン再始動時にかかる燃料と、5秒間エンジンを停止することで節約される燃料の量がほぼ等しいので、5秒以上停車する場合は、アイドリングストップした方が、燃料消費が少なくなると試算されています。