海豊府院君尹澤榮宅齋室
この家屋は李朝第27代純宗の義父である海豊府院君尹澤榮が、その娘の尹皇后が東宮継妃になった時(1906年)に建てたと伝えられている。それを移築し復元した。
平面的に見ると韓国では珍しい”元”字になっており、一番上に祀堂(位碑を安置する部屋)をおき、その下に母屋を配置している。
祀堂は1960年の「4・19革命」の際に焼失したが、このたび再建した。祀堂の前に二段の石段を築いて花をイメージした。
本体は高い柱に梁が5列で、前の棟は梁が3列になている。長方形の石で築いた基壇と方形の基礎、そして一部に丸木の桁を使って家屋の格式を高めている。家屋全体の雰囲気は住宅用というよりは法事にふさわしいものになっている。
Last modified: April 3 12:25:00 JST 2004 (c) Dr.Shigeaki Iwashita