純貞考皇后尹氏の実家
この家屋は李朝第27代純宗の妃である純貞考皇后尹氏が、13歳で東宮継妃にあるまで住んでいた家で「尹氏家」とも言われている。しかし建築様式からみて、1910年代に府院君(皇后の父親)の家として建てられたものと推定される。
この家はあまりにも老朽化していた為に移築できず、もとの家屋の建築様式どおりにここに再建した。
全体的に家は「口」の字の形になっていて、地形を生かした構造になっている。また長台石基壇、方形磁石、初翼工、雲工を使っている事や、背後と側面の縁側の外側に設けた「井」の字型の窓、四鬼石、煉瓦を使った防火壁の設置などから、上流層の邸宅であることがわかり、一見、別宮の面影を示してもいる。
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